【Unity入門】定数の使い方
この記事の目次
定数とは
定数とは値を入れる箱のことです。
これだけだと変数と同じようですが、違うのは定数は、格納された値は再代入できないということです。
例えば、消費税を表すTAXという定数があり、
10%を表す小数0.1が格納されていたら、
他の箇所でTAX = 0.2といったように代入することが
できないということです。
再代入することはできませんが、初期値を変えることはできます。
今回の例だと、初期値の0.1を
0.2に変えることは
可能ということです。
定数を使う利点としては、定数を使えば、スクリプトの中で、再代入されていないことが保証されるので、コードが読みやすくなるという点です。
定数を作るには型の前に『const』をつけて
const 型 定数名 = 初期値; |
といったように記述します。
定数名は全て大文字で単語の区切りには『 _ 』を入れます。
例えば消費税を表す『consumption tax』の場合は、『CONSUMPTION_TAX』と記述します。
実際に使ってみる
準備
それでは、定数を使ってみましょう。
まずは、以前作成した、『C# Basics』というプロジェクトを開いてください。
『C# Basics』を開いたら、関数を使うシーンを作りましょう。
Scenesフォルダの中に作成します。
Projectウィンドウで
Scenesフォルダを選択しましょう。
選択した状態で『+』ボタンを押しましょう。
色々と出てくるので、
『Scene』をクリックしましょう。
すると、Scenesフォルダの中に
新しくSceneが作成されます。
Sceneの名前を『Constant』に変更しておきましょう。
今回は『Constant』の中でオブジェクトの色を変更したいので、Sceneを移動します。
『Constant』をダブルクリックしましょう。
すると、Sceceを移動することができます。
Hierarchyウィンドウを見ると、現在のSceneが『Constant』に変わっていますね。
次に関数を使うためにスクリプトを作っておきましょう。
Scriptsフォルダを選択してください。
選択した状態で『+』ボタンを押しましょう。
色々と出てくるので『C# Scripts』を選択します。
すると、新しくスクリプトが作成されます。
名前が確定してしまう前に『Constant』と変更します。
名前を変更したら、スクリプトを編集していきましょう。
Constantをダブルクリックしてください。
すると、VIsual Studioが起動して、Constantを編集できるようになります。
定数を使ってみる
それでは、定数を使っていきましょう。
今回は、消費税を表す『CONSUNPTION_TAX』という定数を作って、使ってみようと思います。
Start関数の上に
const float CONSUMPTION_TAX = 0.1f; |
と記述しましょう。
コードについて説明しておきます。
このコードは、float型の
定数
CONSUNPUTION_TAXを作って、
0.1を格納するという内容です。
float型に小数を格納する場合は、小数の後に『f』をつけます。
次にこの定数を使って、再代入を試みてみましょう。
定数は再代入できないので、エラーが出るはずです。
Start関数の中に
CONSUMPTION_TAX = 0.2; |
と記述しましょう。
このように記述すると、やはりエラーが出ますね。
再代入する記述は
消しておきましょう。
定数をコンソールに出力してみましょう。
Debug.Log($”2021年時点で100円の商品の消費税は{100 * CONSUMPTION_TAX}円”); |
と記述しましょう。
コードについて説明しておきます。
このコードは100にCONSUNPUTION_TAXを掛けた値を埋め込んだ文字列を
Debug.Logを使って
コンソールに出力するという内容です。
100にCONSUNPUTION_TAXを掛けた値を埋め込んでいるのは{ }の中の記述です。
文字列の前に『$』をつけているので、
文字列の中に数値や、定数を埋め込むことができています。
この状態で実行すると、コンソールには『2021年時点で100円の商品の消費税は10円』と出力されるはずです。
実際にそのように出力されるのか実行して確かめてみましょう。
スクリプトを保存して、Unityエディタに戻りましょう。
Unityエディタに戻ったらスクリプト『Constant』を『Main Camera』に追加しましょう。
ConstantをMain Cameraにドラッグ&ドロップします。
すると、Main CameraにConstantが追加されますね。
この状態で再生ボタンを押してみましょう。
すると、予想通りコンソールには『2021年時点で100円の商品の消費税は10円』と出力されましたね。
このようにして、定数を使うことができます。