【Swift入門】for-inで配列や数値範囲から要素を取り出す
for-inは繰り返し処理を行う文法です。
for-inは
for 変数 in シーケンス { 繰り返したい処理 } |
と記述します。
シーケンスというのは複数の値で、一つずつ段階的に処理できるものをいいます。
シーケンスの例としては配列や数値範囲などが挙げられます。
数値範囲というのは『1~10』や『0~30』などの数値の範囲のことです。
それでは実際にfor-inを使ってみましょう。
新しくplaygroundを作って、空にしてください。
配列と数値範囲でそれぞれ使ってみようと思います。
この記事の目次
配列
まずは配列からです。
for-inを使って複数の名前が入っている配列の要素を取り出して、一つずつコンソールに出力してみようと思います。
var names = [“太郎”, “次郎”, “三郎”] for name in names { print(name) } |
と記述します。
コードについて説明すると、三つの名前が格納されている配列『names』から
要素を一つずつ取り出していき、一回のループごとに変数『name』に格納します。
一回目のループでは『太郎』が
nameに格納されてコンソールに出力されます。
二回目のループでは『次郎が』
三回目のループでは『三郎』が
それぞれnameに格納されてコンソールに出力されます。
なので実行するとコンソールには『太郎』、『次郎』、『三郎』と出力されるはずです。
実際に実行して確かめてみましょう。
実行ボタンを押してください。
予想通り、『太郎』、『次郎』、『三郎』とコンソールに出力されましたね。
数値範囲
次にfor-inを使って数値範囲から値を取り出していこうと思います。
今回は1~10の値を順番に取り出していき、コンソールに出力してみようと思います。
for i in 1…10 { print(i) } |
と記述します。
コードについて説明しておきましょう。
『…』は
範囲演算子と呼ばれるものです。
範囲演算子は閉区間と半開区間に分けることができます。
今回の例だと閉区間で、『…』で表している部分のことをいいます。
閉区間とは両端を含む区間のことを言います。
今回のように『1 … 10』とした場合は『1 ~ 10』を表します。
次に『1 ~ 10』の値を順番に取り出していき、変数『i』に格納していきます。
一回目のループでは『1』が二回目のループでは『2』が格納され、『10』まで続きます。
実行してみると『1 ~ 10』までの数字がコンソールに出力されるはずです。
実際に実行してみましょう。
実行ボタンを押します。
すると予想通りコンソールに『1 ~ 10』まで表示されます。
次に範囲演算子の半開区間についても扱っていきましょう。
半開区間とは一つの端点を含まない区間のことをいいます。
Swiftでは右側の数を含まない区間のことで、『..<』と記述します。
例えば『0 ..< 10』とした場合は、『10』を含まない、『0 ~ 9』までの区間となります。
実際にコードを書いてみましょう。
for i in 1..<10 { print(i) } |
と記述します。
閉区間と違うのは『..<』の記述だけですね。
『1..<10』とした場合『1~9』までの区間を表しているので、コンソールには『1~9』までの数字が順番に出力されます。
実際にそうなるのか、実行して確かめてみましょう。
実行ボタンを押してください。
実行すると、予想通りコンソールに『1~9』までの数字が出力されます。